ssgrのにっきみたいなものです
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[ RARE EXPORTS(レア・エクスポーツ) ] と [ 猿の惑星 ジェネシス ] 観てきた。猿惑はさすがの大作感と、いちいち笑わせてくれる猿の人間芝居が小気味よくて、とても楽しゅうございました。とにかく隣のおじさん可哀想すぎだw
そして [ RARE EXPORTS ]!
正直ここまで凄いとは思わなかった。無茶苦茶よくできたエンタテインメント作品で「映画を観る」楽しさに鳥肌が立ちましたよぼかぁ!
フィンランドの山奥。ロシアとの国境付近の村に住むピエタリ少年は、ロシア側の山頂で“何か”の採掘が行われているのをこっそり覗きみる。そのちょっとした冒険の後、友人に「去年うちにきたサンタは近所のピーパリネンさんが演じてたんだぜ」という話を聞きながら帰路に着くピエタリ。そして彼らの背後では、山頂の爆破音が響くのだった……
こんな冒頭を、雪深いフィンランドの美しい景色の中に描かれたら、ワクワクせずにいられないのが人情でしょう! そして帰宅後、サンタクロースの資料を読みふけるピエタリに襲い掛かる「悪い子供を折檻する悪魔のような存在」としてのサンタ。角が生えたり、子供を煮え湯に漬けたりするサンタイラストが踊る中、流れ始めるテーマ曲とスタッフ/キャスト名。
ここまでで、既にノックアウトされてました。子供の頃、TVの洋画劇場や、初めての映画館で観た「ゴーストバスターズ」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんかに感じていた“はじまりのワクワク感”が思い出されて何故か泣きそうに。まあ、これは個人的な郷愁みたいなものですが、この「映画がはじまるよ!」という宣言が、いかに大事なものか、久々に再確認した気がします。
「サンタは悪い子供を殺す恐ろしいもの」として、国境を越えロシアの山で覗き見した“お仕置き”にびびるピエタリ。その周りで、大量のトナカイが虐殺されていたり、村中からいろんな物が消えてしまったりと、不思議な出来事が起こり始めて……。という展開なのですが、ここからラストまでの流れが本当に凄い! あまりに気持ち良すぎる結末まで、言いたいことだらけなんですけど、書いちゃうと面白くないのでやめます。
が、予告編等から「サンタを捕らえて、それを大量のサンタが助けに来ちゃったりするんでしょ?」とある程度予想した上で観たら、それ以上に小粋な仕掛けとかがあって、いろいろ驚愕しました。「え! そういう事なの!?」という展開は、オリジナル版の「猿の惑星」に匹敵する、と個人的には言いたい! 時期的に。
その辺の物語的な部分も凄い本作ですが、それだけじゃ映画の評価にはつながらない訳で。この作品が「一本の映画」としてパワーを持つのは、構成要素のそれぞれがきっちりハイクオリティなところなんだと思います。
視界を埋め尽くす雪と大自然、ピエタリ親子の貧乏たらしい暮らし向きや父親の友人たちを捕らえる画面作り。雪原で沢山のトナカイが殺されて赤い血が点々と染みているとか、物凄い数の全裸老人が夜の雪原を走る場面(笑いを抑えきれないw)とか、捕らえたサンタを吊るした精肉工場で、いい歳の男3人とピエタリが並んで座り、物も言わずビスケットを食べるシーンとか……凄みのある映像の連発でたまりません。個人的には「ファーゴ」や「ノー・カントリー」のコーエン兄弟を彷彿させる感じで興奮しました。16:9(でしたっけ?)の“映画館のスクリーン”の使い方の上手さというか、必要な要素を凄く綺麗に盛り込んであって、伝えたい事をバシッと画面で伝えてくれるのが気持ちいい。要するに、その画面をもたらす演出から、その出力までがキッチリ形になっていてかっこいいんでしょうかね。
そして! 本作で絶対に見逃せないのがその音楽! Juri Seppä と Miska Seppä によるスコアがかなりのもの。オープニングでメインテーマが流れるのですが、冒頭の映像と併せて聴くだけで「ワクワク度」と「何か言い知れない不安」をキッチリ届けてくれます。テーマ曲も曲単体で色気を持ってるというか、BGMとしても強いけど、音楽として印象深い、アラン・シルベストリの「BTTF」「デルタフォース」等や、ジョン・ウイリアムスあたりの流れを汲んだ印象でSeppä兄弟のファンになりました。近年では「アンデッド」サントラに匹敵する、マイ・ベスト・スコアです。
……が、ネットを探し回っても、どうやら本国フィンランドでも[ Rare Exprots ]Soundtrackは発売されていないようで残念な限り。ねばった末に何とかNordic Movie Music Awardかどこかでの、オーケストラによる生演奏の音源だけ聴けたので今はそれで満足していますが、やはり全曲聴きたいのでO.S.T.出して欲しいものです。
あ、気付けば長くなってしまったのでこの辺にしておきますが、とにかく[ Rare Exports(レア・エクスポーツ) ]は本当に面白かった! この辺の映画が好きそうな知人には片っ端から無理やり勧めちゃっているのですが、こんな素晴らしい映画が、渋谷のヒューマントラストシネマ単館、しかもレイトショーで一日一回とか勿体ない!(勿論、上映されただけでありがたい、というのがありますが!) と思うことしきりです。初日に行ったのですが、時間も時間だからか、満席とかではなかったです。が! 口コミとかで広がったり、せめてこのブログを読んでくれた人には、興味を持って観てもらえたらなあ! と思わずにいられない、独創的で素敵な作品です。
とりあえずamazon.deでスチールケース仕様の限定版Blu-rayを注文して、オフィシャルサイトからリンク張ってあった手作りのRare Exports Tシャツは買いました。あとはサントラを出してほしいなぁ。
This Christmas Everyone Will Believe In Santa Claus.
[ RARE EXPORTS(レア・エクスポーツ)|http://www.rareexportsmovie.com/ ]
:: 関連
http://youtu.be/9RQlikX4vvw (予告編)
http://youtu.be/xkyqODDF-LU (The Official Safety Instructions)
http://youtu.be/fFufj3xHKTU (Rare Exports Inc.)
http://www.rareexports.jp/ (日本版サイト)
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あと、嬉しいことに次のコミティア当選してました。
[ せ-01b | CHILDPLOT ]
です。
一番上のサークルカットみたいな、いつものやつの続きを描いております。
...最近出るようになった下の広告、やっぱり気になるなあ。
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オパビニアのワッペン作りました。ポロシャツ等につけてラコステ風に。その他適当に使えるかもしれません。ご入用の方、下記メールアドレスかコメント欄にでもご一報くださいマセ
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|| DISTRICT 9
2/27、ゆうばり映画祭で観てきた! 壮絶な傑作。再び体験できる2010年4月10日の日本公開が待ちきれません。
邦題は[ 第9地区 ] で、公式サイトOPENしてたのね!
http://d-9.gaga.ne.jp/
(1.MAR.2010)
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